2024年8月3日土曜日

相手の目線

 「前向きに駐車してください」


こんな表示を見かけることはありませんか?

私の近所では、とある公共施設の駐車場にあります。他にもスーパーやいろんなところにありますよね。でも、これで前向き駐車をする人ってどのくらいいるのでしょうか?

久しぶりにその公共施設に行ったら、この表示通りに駐車している車は11台止まっていた中で2台。いつ行ってもこんな感じです(ちなみに私は前向きに駐車したくないので、バックで駐車しても良いスペースに駐車しました)。これをどうとらえたらよいでしょうか。

書いてあるのに前向き駐車しないのは良くない!

そう思う人もいるでしょう。特に看板設置者はそう思うでしょう。


でも、私はちょっと違うふうに思います。

そもそも、なぜ前向きに駐車してくれないのか?

答えは至ってシンプルです。


前向きに駐車しにくい駐車場だから  です。


本当に前向きに駐車してほしいなら、看板1つで人に命令するのではなく、どういう駐車場なら前向きに駐車しやすいか?を利用者目線に立って考えることが必要だと思います。


看板なんかなくても、前向きに車を駐車する人が多い駐車場はたくさんあります。例えば、コンビニの駐車場。前向きの車、多くないですか? それは、おそらく前向きが駐車しやすいからです。私が以前勤めていた職場の駐車場もそうでした。職員の大半は前向きに駐車していました。だれも前向きに止めてほしい、なんて言っていません。


相手目線になっているか?

動いてほしいなら、どうしたら動いてもらえるのか?


そういう考えをもつ必要があると思います。

2023年1月7日土曜日

フォーカスする

 何をやっても集中できない、気がつけばあちこちに・・・なんてことありませんか?


前回の投稿でも「集中」ということを取り上げましたけど、高橋政史さんのセミナーの中で、「フォーカスしたほうが話が面白くなる」「フォーカスすればするほど、エッジが立ってくる」という言葉をいただきました。


これの何がすごいのか?


フォーカスしてくると、1つの話が結晶化されて、より具体的になってきます。そして、聞く人(読む人)により鮮明な映像が脳に浮かび上がるようになります。


少し前まで、「話が通じないな」と思う場面はたくさんありました。こちらが話をしていても、「??」というような反応。よくよく自分の話している言葉を振り返ってみると、話の焦点がぼやけている。当然、相手の反応は「??」になる。それが、最近では内容をフォーカスして、できるだけ具体的に話すように、つまり、相手の脳に映像が浮かぶように話そうとしています。ですから、相手からは「わかりました」「了解です」という反応が増えてきました。


でも、こういうのって、鍛錬が必要なんですよね。これからも、アウトプットして、鍛錬して磨いていきたいと思います。このブログも、その場の1つとして使っていきます。

2023年1月4日水曜日

物事への取り組み方

 とある団体の、とあるセミナーに参加しています。そこで、こんな話を聞きました。それは「気を向ける」ということです。

色んな話がありましたが、中でも自分に響いたのは「気を向けるのは周りに向くということ。そうすると、自分の方は「空」になる。」という話です。

振り返ってみると、今までの仕事や仕事以外の場面でも1つのことに気を向けているときって、集中しているときです。そういうときは、我を忘れて、時間を忘れて、物事に没頭しているときですよね。

そうか、気を向けるっていうのは、我を忘れて集中することにつながるんだ、と改めて感じたお話でした。

ですので、これからの自分の行動でも「気を向ける」ということを意識していきたいです。その際、もう1つ気をつけたいこと。それは、流れを大切にして、1つの方に気を向けることです。


例えば、仕事でこんなことがありました。

1つの仕事に取り組んでいると、誰かが声をかけてきて、別のことに取りかかる。取り掛かっているうちに、電話が来てまた別のことに取りかかる。結局、最初にやっていたことができず、誰かに頼まれたことも中途半端・・・

こんなこと、ありませんか?

電話のような、致し方ないものもあるかもしれませんが、できる限り1つの流れに乗って、やっていきたいですよね。

「どこに気が向いているか」を自分に問いながら、物事に取り組みたいものです。


2018年11月27日火曜日

ピアノ上達のために

最近、自分の中ではPDCAの見直しを進めています。仕事術でPDCAはとてもいいものです。今、「G+PDCA勉強術(石川和男著)」という本を読んでいます。面白くて、どんどん読めてしまいます。その中で、フィードバックの仕方がくわしく語られています。今まで、自分はPDCAノートを書いていましたが、正直言ってCとAがよくわからずに、なんとなく自己流でやっていました。それが、この本を読んだことでよくわかりました。CとAをやるときに大切なのは、「いつ、どこで、だれが、だれに、何を、なぜ、どのように、いくらで、どのくらいの期間、その他に」といった視点が必要です。これを著者は「6W4H」と表現しています。これが大事だと思いました。
自分の場合、まずは計画をします。そして、実行したことを書きます。それを、この視点に沿って、うまくいったところとうまくいかなかったところを検証します。そして、次にどうするかを考えるわけです。これをピアノ上達に当てはめると、まず練習の計画をし、実際に練習をする。その結果、どうなったかを検証し、次に何をやるべきかを考えるわけですね。ちなみに、きのうの行動は「基礎練習、ショパンのノクターン、月光第3楽章」をそれぞれ通し練習をしました。その結果、比較的細かいパッセージもうまく弾けました。それは、ピアノ調律で鍵盤のタッチを軽くしてもらったこと、体の脱力が思ったよりうまくできていたこと、に起因すると考えています。体の脱力が大事なので、次も意識して取り組んでいこうと思っています。あとは、取り出し練習をする時間がきのうはなかったので、それをやってみてどうなるかを考えていきたいと思います。

2018年11月24日土曜日

部活動問題

私は金管バンド部の顧問をしています。音楽が大好きなので、今の状況に満足しています。昨日、吹奏楽関連のセミナーがあり、参加してきました。もちろん、自主的に参加しました。だって、好きですから。その一方で、文化庁が部活動の規制に乗り出そうとしています。私のように、部活がやりたい人にとっては由々しき事態です。きのうのセミナーでも、そのことが話題になりました。おそらく、あの場にいた人のほとんどは、こんなふうに部活の時間が一方的に削られる規制はけしからん、と思っていたことでしょう。
しかし私は、少し違う考えも持っています。というのは、私自身、今のように自分がやりたい部活の指導がやれるようになったのは、今の職場に来てからです。それ以前は、やりたくない種目、しかも運動部の顧問をやらされていました。当然、うまく指導もできず、子どものとの関係も悪く、毎日が苦痛でしかありませんでした。そういう状況で部活指導をしている先生にとっては、この規制は希望が持てるものかもしれませんが、本当にそうなるでしょうか。そういう先生でも短時間であっても部活は続けなければいけません。裏を返せば、平日2時間まで、休日3時間はやって良いということですから。しかもその中で、結果を出さなければいけません。子どもたちや親をはじめとした周囲から結果を求める姿勢はおそらく変わらないでしょう。短い時間で結果を出すという意味で、プレッシャーはむしろ強くなるでしょう。時間を規制することは、今までとは違う意味でブラック化を招くと考えられます。やりたくない、苦手な種目をやらされている先生にとっては、ますますつらい状況になるのではないかと私は思います。大切なのは、やりたい先生や子どもたちが思いっきり活動でき、やりたくない先生(種目)や子どもたちはやらなくてすむ仕組みだと思います。子どもたちは、一部の全員部活を制度化している学校以外はやらない選択ができます。私の学校でもできます。でも、先生にはやらない選択ができません。特に中学校は、その種目の顧問をやりたい先生がいなくても、子どもたちがやりたがったら、だれかがそれを無理矢理やらされるわけです(ちなみに私は中学校勤務の経験もあります)。やりたくもないことに本来やらなければいけない仕事をやる時間をとられ、プライベートの時間もとられ、そしてお金は微々たる額しかもらえずほぼボランティア。そこに一番の問題があると私は思います。要は、時間の規制をしても、あまり意味がないということです。文化庁やスポーツ庁が出す規制は、やりたい人やりたくない人、どちらにとっても都合が悪い規制であると考えられます。第一歩と言えば第一歩なのかもしれませんが、よりよいものができてくるといいと思います。

2018年11月21日水曜日

片づける

みなさんのデスクはどうなっていますか? すっきりと片付いていますか? 昔の私は、お世辞にも片付いているとは言えませんでした。書類が山になっていましたが、どこに何があるかはだいたい把握していました。ですから、これでいいと思っていました。片づけられない人の言い訳として、「片づけるとどこに行ったかわからなくなる」というものがあります。実際、以前の私も「この山のどこかにある」という把握をしていました。でも、これでは効率が悪いです。あるビジネス書によると、平均的なビジネスマンはものを探すのに150時間も当てているそうです。きっと、片づけられていないともっとかかるのでしょう。これはとてももったいないことです。
今の私のデスクは、すっきりと片づいています。散らかってくると、片づけるようにしています。その際、いるものといらないものに分けるのは当たり前で、いるものもタグ(タックシール)をつけて片づけます。プリント類はクリアファイルに入れて、そのクリアファイルにタックシールをつけます。そうすると、引き出しを開けた瞬間に、どこになにがあるかわかります。この、「開けた瞬間にわかる」ことが大事で、見た目はすっきりしていてもどこにあるかわからないでは意味がありません。「探す」という無駄を省くこと、探すことによって集中力が途切れることを防ぐこと、この2つができると猛烈に仕事が進みます。

2018年11月20日火曜日

捨てる勇気

昨日、職場の同僚と討論?しました。ある1つの取り組みについて、もうやめてもいいんじゃないかという意見と続けるべきという意見です。職場の大半は、トップも含めてやめて良いという意見です。しかし、中に「今まで続いてきたんだから続けるべき」という意見を強く言う人もいます。私は「今まで続いてきたから続けるべき」という考えは、ある意味危険だし、生産性がないと思っています。「続いてきた=価値がある」とは限らないからです。「続いてきた=(昔は)価値があった。→今は?」と問い直すことが必須だと思っています。もちろん、始まった当時は価値があったのでしょう。あったから始まったはずです。でも、それが今現在はどうなのか? 現在も価値があるなら続ければ良いし、そうでないなら思い切って捨てることも必要です。捨ててみて、やっぱり必要なら戻せば良いだけです。時々、「やめたらそれっきりで復活できない」という人がいますが、それは違います。復活させる価値がないだけで、本当に価値あるものを捨ててしまったのなら必ず復活できるはずです。なぜなら、捨てたことでそのものの本当の価値がわかったはずだからです。多くの職場では、続いてきたからやっていることがたくさんあるんじゃないでしょうか。多くのビジネス書に、「やめる」ことの重要性が書かれています。業務改善の基本は、捨てることという人もいます。「捨てる勇気」をもちたいものです。